うつわの景色

April 2, 2016

今回ご紹介をするのは、信楽焼(しがらきやき)のお茶碗です。

サイズ 小(直径11.5cm 高さ 6.5cm)  ¥1,800+tax   

サイズ 大(直径12.5cm 高さ   7cm)   ¥2,000+tax

 

良質な陶土が出る土地、滋賀県甲賀市信楽を中心に作られる信楽焼、

 

古い歴史を持った伝統のある焼きものです。

 

こちらは、落ち着いた色味とスッと抜かれたラインが特徴です。

 

 

中を見て頂くと、

 

「御本手 ごほんて」と呼ばれる淡いピンクの斑紋がございます。

春の桜の花びら、夏の赤らんだ夕空、

 

秋の紅葉へと移り行く葉の色、冬の赤らんだほっぺなど、

 

季節の訪れと共に、

 

色々な情景をも感じさせてくれる、豊かな表情を持つうつわだと思います。

 

こちらは、粒子の粗い白泥を化粧掛けし、その上から透明釉(ゆう)を掛ける「粉引(こひき)」のうつわです。

 

手にとって頂いた時の肌触りが心地よく、

 

土に含まれる鉄が、焼く事で表面に現れる黒点模様がはっきりとしているのも特徴です。


 

 

粉引のうつわをはじめ、先にご紹介をしたうつわなど、

 

長くお使い頂くにはいくつかのポイントと注意点がございます。

 

 

陶器は吸収性が高く、また今回ご紹介した二つのうつわには、

 

貫入(かんにゅう)という素地と釉薬の収縮率によっておこる破損とは違うヒビがございます。

 

この隙間に汚れやシミの原因となるものが入り込んでいくのを防ぐ為に、

 

ご購入後に、目止め処置をして頂く事をオススメしております。

 

ポイント①

目止め処置とは

⒈鍋にうつわと米のとぎ汁をうつわがかぶるくらいに入れます。

⒉火にかけ、沸騰させます。

⒊沸騰後、20分ほど弱火で煮沸します。

⒋火を止め、そのままゆっくりと冷ましていきます。

⒌その後、しっかりと水洗いをし、自然に乾燥させます。

 

ヒビなどの隙間をお米のデンプン質で詰まらせる事で、汚れが隙間に入っていくのを防ぐ効果があると言われております。

 

 

ポイント②

うつわを使用する前には、うつわを5分ほど水に浸します。

軽く水分を含ませる事で、料理の汁気や油による染みや匂いを軽減できると言われています。

 

注意点

ご使用後、食器を水に浸したままにしておきますと、汚れた水を吸収し、シミ、カビ、匂いの原因になる事があります。

陶器は吸収性がありますので、収納される際にはよく乾燥をさせて下さい。

粉引のうつわは、強度が強い方ではありません。

 

 

ポイントをお伝えさせて頂きましたが、

 

毎回でなくても、汁物や煮物、油物などを入れられる際、

 

「そう言えば」と思い出して頂き、

 

水に浸したり、この器だけは直ぐに洗おうと思えたり、

 

お客様のライフスタイルに合わせて

 

うつわを楽しんで頂ければと思っております。

 

 

 

自然にある土を、人が手を加える事で生まれ、

 

同じ工程で焼き上げても同じものは無く、

 

お使い頂く中でのシミや貫入は、「うつわの景色」とも呼ばれ、

 

唯一無二の表情を見せてくれるのかもしれません。

 

 

その景色を楽しみにしたり、

 

シミや貫入を汚れや劣化としてでは無く、

 

味わいと受け止めたり、

 

その気持ちが、このうつわをお使い頂ける醍醐味のひとつなのではないかと思っております。

 

何より、このお茶碗でご飯を食べたら、

 

とても美味しいだろうな

 

そう思えるお茶碗のご紹介でした。

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